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2013年10月23日 (水)

トールキンのSF作品を発見?!

久々にトールキンコレクションが増えました。
息子クリストファー氏による編集・解説付き "THE HISTORY OF
MIDDLE-EARTH" シリーズ第9巻の「 SAURON DEFEATED 」です。

Dscn3548

 

内容は大きく3つに分かれていて、まず第一部では「指輪物語」の
終盤部分の別バージョンや、フロドが西へ旅立った後のサムと
その子供たちの会話など、ロードオブザリングの世界の余韻を
楽しめます。また、トールキンが描いた "Kings letter"
(王の手紙)や、オルサンクやヘルム峡谷のスケッチなんかも
付いていてとても素敵です。

Dscn3549

 

次の第二部がこの本を買おうと思ったきかっけになったのですが、
「THE NOTION CLUB PAPERS」というJ.R.R.トールキンの"SF"とも
言える作品で、THE HISTORY OF MIDDLE-EARTHシリーズ自体が
日本語訳は出版されていないので、その存在すらあまり知られて
いないという知られざるトールキン作品です。

Dscn3553
 

まだ半分くらいしか読めていないのですが(何しろ全部英語で
クリストファー氏による解説が実に緻密で多岐に渡るので時間
かかってしょうがない^^;)これ、かなり従来のトールキンの
イメージを覆す異色の作品で、タイムトラベルや宇宙旅行、
さらには夢を媒介とした異世界・異生命体との交信といった
H.P.ラヴクラフトの「未知なるカダスを夢に求めて」や
「銀の鍵」あるいは「眠りの壁の彼方」「時間からの影」
などを彷彿とさせるSFというかほとんど宇宙的狂気に満ちたお話で
ビックリ&大興奮です。

当然ながら表現がラヴクラフトとは対極的なところがまた面白くて、
似たような世界や情景を表すのにトールキンだとこうも詩的になるのか
などと感嘆したり。。。また、よくよく読んでいくとエルフに近い
存在や世界観、また「シルマリルの物語」の第一部で展開されたような
宇宙(天地)創造、2つの木、神々の住む地、等に関連するような
シーンや言語が出てきたり、設定は1986年のオックスフォードで
中つ国とはまた別次元のトールキンワールドが炸裂するという、
マニアにはたまらない内容になってます。例えば。。。


 ...I've seen the En-keladim,playing one of their Keladian players:
 the Drama of the Silver Tree: sitting round in a circle and singing
 in that strange,long,long,but never wearying,uncloying music,
 endlessly unfolding out of itself, while the song takes visible
 life among them. The Green Sea flowers in foam...There the Tree
 opens the starred turf like a silver spear, and grows,and there is
 a New Light;and the leaves unfold and there is Full Light; and
 the leaves fall and there is a Rain of Light. Then the Door opens-
 but no! I have no words for that Fear.

 ...私はケラディア人の奏者の一人が奏でる「銀の木の物語」という
 エン=ケラディム(劇)を見たことがある。輪になって座り、奇妙な、
 長い長い、しかし決して疲れることも飽きることもない音楽が歌われ、
 その歌自体が目に見える生き物のように、終わることなく展開し
 続けるのを。泡の中に花開く"緑の海"...そこでは"木"が銀の槍の
 ような星型の芝から始まり成長して"新たなる光"があらわれる。
 そしてその葉は広がり続け"満ちた光"になる。そして葉は落ち、
 "光の雨"がやってくる。そしてそれから"扉"が開くのだ-いや、だめだ!
 私にはその"恐怖"を語る言葉などない。

 

拙い訳ですが、雰囲気だけでも伝われば幸いです^^;
この木と光の描写なんかヴァリノールの2つの木との関連性
かなり高いですね。
そして最後の扉が開く恐怖っていうのが実にラヴクラフト的。

ラヴクラフトといえば、異世界の描写で「燐光を放つ菌類のような」
(「未知なるカダスを夢に求めて」参照)とか「密集した茸のような
形の建物」とかよく出てくるんですが、そんな菌類=茸の表現がこの
トールキン作品にも出てきてビックリです。さっきのEn-keladimという
場所の話から Tekel-Mirimという結晶世界の話になり(ここの描写が
ものすごく美しい)その後それとは似ても似つかない、対照的な世界の
話になるのですが、それがもうラヴクラフトみたいで。。。


 Dark and light flickered to and fro over it. Winds were whirling
 and eddying,and vapours were rising,gathering,flashing by and
 vanishing too quick for anything to be discerned but a general
 ragged swirl. The land,if that is what is was, was shifting too,
 like sands in a tide,crumbling and expanding, as the sea galloped
 in and out among the unsteady edges of the coast. There were wild
 growths, woods you could hardly say; trees springing up like
 mushrooms, and crashing and dying before you could determine
 their shapes.Everything was in an abominable flux. ...

 ...At first I had thought that they were some kind of quick-growing
 fungus,until I looked more steadily. But now I saw that there were
 buildings,but still fungus-buildings, appearing and then falling
 to pieces; and yet their agglomeration was spreading.


 闇と光がちらちらとあちこちで明滅していた。風がぐるぐると渦巻き、
 蒸気が湧き上がり集まってきて、何かごつごつした渦巻きという以外
 にはすべてが速すぎて見分けがつかないうちに煌いては消えてしまう。
 大地は、もしそれが大地というものであるならだが、それもまた常に
 変化し続けていて、押し寄せる砂の潮流のように砕けては広がり、
 あるいは不規則な海岸の縁を行ったり来たりして疾走する海のようだ。
 そこには乱雑な茂みというか、森というには到底言い難いものがあり、
 木々は茸のように飛び出して生えており、ぶつかり合うのでそれらの
 形が明らかになる前に死んでしまう。すべてがひどく流動的で不安定だった。

 (中略)

 ...最初私はそれらはさっきの急速に成長する菌類の類か何かだと思った。
 もっとよく見るまでは。しかし今、私はそれらが建物であることが
 わかったのだ。しかしそれはやはり茸のような菌類による建物であり、
 あらわれてはすぐに粉々に倒れてしまう。しかしそれでもその密集した
 塊は広がっていくのだ。

 

これなんかラヴクラフトっぽいですねかなり。abominableとか
言っちゃってますし。カダスに出てくるレン高原みたいな描写です。

さらにラヴクラフトの作品に共通する概念、存在である
「先行種族」とか「有史以前の、人類以前の」とか
そんなのを彷彿とさせる "Old Human" "Primitive Adamic"
"Old Solar" といった言葉も出てくるのですこのトールキン作品には。

まだ半分しか読んでいないので、第三部のヌメノール滅亡(沈没)と
アトランティス伝説の関連話も読破してから、もう一度ちゃんと
第二部「THE NOTION CLUB PAPERS」を読み直して、ラヴクラフト作品
との相関性や表現の違いを楽しむべくこちらにUPしたいなと思います。

以前UPした「図解 未知なるカダスへの旅~トールキン世界との相関性
では、一般的にはホラー作家として知られるH.P.ラヴクラフトの
異色作ともいえるファンタジー&アドベンチャー系作品
「未知なるカダスを夢に求めて」を軸にトールキン作品との相関性を
探ったわけですが、今度はJ.R.R.トールキンの異色SF作品
「THE NOTION CLUB PAPERS」を軸にラヴクラフト作品との相関性を
探り堪能しようというわけです。つくづくこの二人にこだわる私も
どうかと思うのですが、やっぱりこの二人の作品や世界が一番好き。
両極の二人。まさに光と影のような、陰陽のような。でもそれぞれ
両面を持っている。クトゥルフ神話ホラーだけがラブクラフトじゃないし、
中つ国だけがトールキンでもない!とあえて言ってしまおう。

 

「未知なるカダスを夢に求めて」の地図・イラスト付き解説
ダウンロード版無料配布はコチラ↓からぜひどうぞ♪
https://info-zero.jp/ebookdtl.php?ecd=55974
(フリーメールアドレスでの利用をおすすめします)

 


 


 


 


 


 


 

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コメント

おはようございます!

すごい! トールキンのSF!
読みたいです!

あー、英語かぁ(苦笑)
ホビットの英語さえ、苦労して途中までで途切れてるので無理かもだけど。。。
トライしてみようかなと、ちょっと思っています(^^;;

仕事と趣味の関係で、紹介していただいたシルマリルも終わらざりしも
未だ封印中という情けない状態なので、さらに自分を追い詰める形になりますが~。
励みというか目標というか(^^; ゆっくり読書できる状態に早く持ち込めるように
がんばりますね~。

教えていただいて嬉しいです、ありがとうございます!
またゆっくりメッセージしまーす(^^) 
(ご注文のお品のお届けが今日の午後予定なのですが、まだ仕上がってません!
ひ~ん、オソロシイ;)

桂さん、こんばんは^^

いやー、つくづくトールキン深いです。
「THE NOTION CLUB PAPERS」ようやく読み終えました。
後半になるとやはりヌメノールの話が関連してくるので、
「シルマリルの物語」を読んでからのほうが楽しめる、というか
逆に読んでからじゃないと 「???」という部分も多いかと思われます^^;
この作品自体は未完で、後半でNOTION CLUBのメンバー2人が
夢やヴィジョンでヌメノールの断片的な記憶のようなものが蘇り
いきなり未知の言語(後でヌメノールの言葉だとわかるのですが)を
急に喋りだしたりして、その話が後で「シルマリルの物語」下巻の
ヌメノールの盛衰を語った「アカルラベース」へ発展していったようです。
もう一度最初から読み返して、だいたいのストーリーの流れと
好きなシーンの訳をまたこちらへUPしたいと思います。

Twitterのほうでも訳を楽しみにしてます♪みたいな方がいらして
嬉しいやらプレッシャーやらですか、あくまで趣味の範囲で
トールキンワールドを皆さんと一緒に楽しめたらと思います♪


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