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2010年8月17日 (火)

図解 未知なるカダスへの旅 トールキン世界との相関性②

なんだか夏休みの自由研究みたいになってきた...

さてダイラス・リーンに戻ったカーターは、
今度こそ帆船に乗り込み、10日の航海を経て
オリアブ島のバハルナ港に到着する。帆船の船長は
内陸のヤス湖畔の自宅にカーターを招待してくれた。
船長が再びダイラス・リーンに向けて出航すると、
カーターは酒場や旅籠で ングラネク山に刻まれた
神々の顔容について尋ねて回ったが、たむろする
溶岩採りたちは 山の背後には呪われた谷があり、
そんなに高くまで登るのは難しく、また恐ろしい
夜鬼の噂をするばかりで、実際にその刻まれた神を
見た者には巡り会えなかった。

情報収集にメドをつけたカーターは溶岩採りとして
シマウマを一頭借り、ングラネク山へ向かう。
最初のうちは他の溶岩採りに出会って小屋で一緒に
夜を明かしたりしていたが、道が狭く険しくなるに
つれて人気もなくなり、遂にシマウマを置いて
単独で登ることになる。岩だらけで空気は薄く
寒さは厳しくなっていく。そしてやっとのことで
ングラネク山の裏側に達し、さらに上があることを
知ったそのとき、夕日に映し出された巨大な顔の
彫られた大岩を目にする。それこそ神々が自らの
顔容を彫ったという大岩だった。そこには
長く細い目、耳朶の長い耳、薄い鼻、尖った顎
という特徴が見てとれた。

Kadath_018
カーターはこの特徴に見覚えがあった。タナール
丘陵(Tanarian Hills)の彼方のオオス=ナルガイ
(Ooth-Nargai)の都セレファイス(Celephais)で
これと酷似した顔の者たちをよく見かけたのだ。
その者たちこそ神々の血を引く半神であり、その者
たちの住まう地の近くにこそ未知なるカダスがあるに
違いない、カーターはそう考え今度はセレファイスに
向こうことにする。

しかし、オリアブ島からオオス=ナルガイの地までは
遥かに遠い。まずダイラス・リーンへ戻り、また再び
惑わしの森に入って今度は北へ抜け、トゥーラン(Thran)
からセレネル海(Cerenerian Sea)を渡って
セレファイスまで行く船を見つけなくてはならない。

そうこうしているうちに辺りは闇に包まれ、登るも
下るもままならず身動きがとれなくなってしまった。
すると音もなく近づいてきた何かに突然首と足を
掴まれて、手荒に空中に運び去られてしまう。
これこそが噂に聞いた夜鬼(Night-gaunt)だった。
不快なほどに痩せこけ、頭にねじれた角を持ち、
その角は向かい合って湾曲している。顔のあるべき
ところは空白になっており、黒いゴムのような体で
冷たくぬらぬらしている。背にはコウモリの翼が生え、
針毛突起のある尾を持ち、物をつかめる手は器用で
カーターが悲鳴を上げるたびにくすぐるのだった。

Kadath_019

(この夜鬼(Night-gaunt)のイメージにかなり近い
ものが今年の春頃に公開された映画「タイタンの戦い」に
出てきました。主人公を邪魔するコウモリ小悪魔くん
みたいなやつで、痩せて黒くてぬらぬらしてて非常に
イヤラシイ動き。(角はなくて顔は普通でしたが)

さて夜鬼にくすぐられながらカーターは周囲が
青白い鬼火によってのみ照らされ、原初の地底へと
向かっていることを知る。遥か下方に灰色のトォーク
山脈(Thok's peak)が見え、その峰々が頭上になるまで
下っていった。すなわちそこは噂に聞いた呪われた谷、
ドール族の這い回るナスの谷(Bholes of Pnath)であり、
食屍鬼(Ghoul)たちのゴミ捨て場なれば、辺り一面には
おびただしい骨が堆積していた。そんなところに
カーターは置き去りにされてしまったのだ。
侵入者をここまで運ぶことがングラネク山を守護する
夜鬼の務めらしく、カーターを降ろすとさっさと
音もなく飛び去っていった。

この恐怖の中でもカーターにはわずかながら希望があった。
かつて友人であった画家がその絵のモデルである食屍鬼と
実際に親交を結び、カーターにその胸のむかつくような
食屍鬼の言葉をいくつか教えてくれていたのだった。
(1926年執筆作品「ピックマンのモデル」に出てくる画家
ピックマンのその後という設定になっている)
見たこともないドール族に出会うよりは、少しは話の
通じる可能性のある食屍鬼のほうがマシだと考えたのだ。

そしてトォーク山脈を目印にどうにか食屍鬼の領域近く
まで慎重に進み、合言葉を叫んで縄梯子を降ろしてもらい、
数時間昇り続けて遂に食屍鬼の国へ到着する。そこは
覚醒した世界に一番近く、墓石や壷上装飾や遺物が
散らばるほの暗い平原で、何匹もの犬めいた顔つきの
食屍鬼が骨や墓石の断片をかかえて前かがみになり
ガーゴイルのように座り込んでいた。

Kadath_021

カーターは今は傑出した食屍鬼となった、かつて画家
ピックマンだった者に引きあわされた。ピックマン
だった食屍鬼は旧友との再会を喜び、カーターに協力
してくれる。そして案内役の食屍鬼3匹とカーターの
珍道中が始まる。とは言え巨大なるガグ(Gug)どもの
国を抜けていかなければ惑わしの森へ戻る道はなく、
非常に危険な旅でもあった。カーターはその人間臭で
昼寝中のガグを起こさないように食屍鬼に変装して
体に泥を塗り、その容貌を真似て前かがみになって
ガグの国へ進んでいく。

Kadath_023

途中、ズィンの穴(Vaultsof Zin)でガグとその宿敵
ガースト(Ghast)の小競り合いをやり過ごす。
ガグは黒い毛に覆われた一本の腕に短い前腕部を介して
鉤爪を備えた2つの手を持ち、二つのピンク色の目は
側面から2インチ突出し、その口は大きな黄色の牙を備え、
頭の上から下へと水平にではなく垂直に開いている
のであった。

Kadath_025

ガーストといえば、その小さい体からは想像できない
ほど凶暴で、とがった固い蹄を持ち、敏捷に跳ね回り
噛み付き、引き裂き、切り裂くのだった。

カーターと3匹の食屍鬼は寝静まるガグの街を進み、
コスの印を持つ中央塔(Central Tower with the
sign of Koth)に忍び込み、大階段を上っていく。
(この辺りはモルドールへ進入したフロドとサムの
旅を連想しちゃいます。捕らえられたフロドを救出
しにキリス・ウンゴルの塔へ入っていくサム!)

Kadath_026

途中からガースト、さらにガグまでもが追ってきたが、
どうにか巨大な石の揚げ戸(The great stone trapdoor)
まで上りつめ、持参した墓石をてこにして揚げ戸を持ち
上げて、カーターたちは惑わしの森へ逃げ込んだ。
(ガグどもはこの揚げ戸に呪いがかかっていると信じて
いるのでこれを開けて追ってくることはないのだった)

Kadath_027

再び惑わしの森(Enchanted Wood)へやってきたカーター。
3匹の食屍鬼は当初カーターだけを森へ送り、自分たちは
そのままガグの街を引き返して食屍鬼の領域へ戻るつもり
だったが、塔の階段でガグに追われてしまったので、
引き返すことはできず、従ってサルコマンド(Sarkomand)
の中央広場にあるという食屍鬼の領域へと通じる深淵の
戸口から帰ることにしたが、彼らはサルコマンドが
どこにあるのかさっぱりわからなかった。カーターは
サルコマンドが薄明の地レン(Leng)の下方の谷間にある
ことを思い出すと共に、かつてダイラス・リーンで
レンで商いをすると噂される目の吊上がった商人に
出会ったことを思い出した。そこでカーターは彼らに
ダイラス・リーンまでの道程を教え、3匹の食屍鬼に
別れを告げた。

さて、カーターはトゥーランに向けて森を進む。
するとなにやらズーグ族の寄り合いの様子が遠くから
聞こえてきた。カーターが身を潜めてそれを盗み聞き
したところ、どうやらズーグ族はウルタールの猫を
奇襲する計画に熱中しているようだった。というのも
カーターが前回この森からウルタールに向かった時、
好奇心が強く悪戯好きのズーグ一行が後をつけていて、
ウルタールの猫にちょっかいを出したのだが、その
ズーグ達は手酷いしっぺ返しをくらったようなのだ。
その報復ということであろうが、カーターとしては
これは一刻も早く猫たちに知らせなければ、と森の
はずれに出て星の照らす平野に猫の鳴き声を送った。

すると近くの農家の猫がその趣旨をくみとり中継し、
猫から猫へとウルタールまで中継がされていった。
(ゴンドールからローハンまでの烽火の中継みたいだ)

月は出ていなかったので、月へ遊びに行っている猫は
おらず、すべての猫が地上にいた。そして猫たちは
編隊を組んでカーターのもとへやってきた。かつて
ウルタールの宿屋で可愛がったあの黒い仔猫は今や
この軍隊の中尉にまでなっていた。カーターの策略で
奇襲するつもりのズーグ族は逆に猫軍に奇襲攻撃され、
ズーグは敗北し、猫たちに有利な協定を結ばされた。
ズーグがカーターに恨みをいだいて危険だろうと
いうことで、森のはずれまで猫軍がエスコートして
くれる。これまで食屍鬼と旅をしてきたカーターに
とってはこのうえなく優美な仲間との旅をつかの間
楽しんだ。道中で老将軍猫がセレフィアスの猫の長への
合言葉と紹介の言葉を教えてくれたのも心強かった。
森を抜けたところでカーターはトゥーランに向かう
ために平野に出て、猫たちは別れを惜しみながらも
森を引き返していった。

優美で愉快な旅の仲間を失って再び一人となった
カーターだったが、トゥーランへの進路を示す水音も
快いオウクラノス河(River Ouklanos)に沿い、木立や
芝生のあるなだらかな斜面に様々な花が咲きそろい、
あたかも妖精の土地に迷い込んだようだった。
(この緑の土地 Verdant Land の様子はホビット村を
思い起こさせます。ラヴクラフトもこんなのどかで
美しく心休まる風景描写をするのですよ。)

Kadath7_6

そして夕暮れの頃に千の尖塔(Thaousand gilded
spires)が光り輝くトゥーランThran へ到着した。
(壮麗な雪花石膏の城壁など、この都の描写は
中つ国ゴンドールの都ミナス・ティリスを彷彿と
させます。)
ングラネク山から夜鬼に連れ去られて地底世界の
食屍鬼やガグの国でのおどろおどろしい描写から
正反対の美しい世界へやってきて、読んでいるほうも
ほっと一息つく感じ。このコントラストが素晴らしい。

さて次回はトゥーランからガリオン船に乗り込み
セレファイスに向かいます。

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