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2010年8月19日 (木)

図解 未知なるカダスへの旅 トールキン世界との相関性③

壮麗なる尖塔の都トゥーラン(Thran)の旅籠で久々に
ゆっくりとした一晩を過ごした後、カーターは順調に
緑色のガリオンに乗船し、セレファイス(Celephais)に
向けて長い航海に出る。密林に囲まれたクレド(Kled)、
花崗岩の城壁が際立つ交易都市フラニス(Hulanith)を経て、
船はいよいよセレネル海(Cerenerian Sea)へ乗り出す。

Thran

航海の間、カーターは船員たちにセレファイスで
見かけた、神々の顔容の特徴をそなえた人々について
尋ねてまわった。船員が知るところは多くはなかったが、
彼らの国は遥かに遠くインクアノク(Inganok)と呼ばれ、
寒い薄明の地レン(Leng)に近いということだった。

さて茫々たるセレネル海の前方に、雪を抱くアラン山
(Mt.Alan)が姿をあらわし、遥かなるタナール丘陵
(Tanarariann Hills)が背後に広がるオオス=ナルガイ
(Ooth-Nargai)の地が近づいてきた。その都セレファイス
(Celephais)は光塔群がきらめき、青銅の彫像を擁する
大理石の城壁、ナラクサ河(Naraxa)にかかる巨大な
石橋が旅人を迎え、周囲は木立や花園、小さな聖堂や
農家が点在する...この美しい情景描写は、ヌメノールを
彷彿とさせます。(アラゴルンの遠い先祖の王国)

セレファイスへ降り立ったカーターは、ウルタールの
老将軍猫から教わった合言葉により、セレファイスの
長老猫に謁見し、都を治めるクラネス王の居場所を
教えてもらう。草原が海の絶壁からタナール丘陵の
裾野へと優美にうねり登っていく都の東の田園地帯に
修道院を望む荘園屋敷に住まわれているという。
(アイルランドやイングランド、ウエールズの田舎
特にコーンウォールを思い起こさせます。)

実はカーターは覚醒した世界でクラネス王とは友人で
あったが、現実でのクラネスは死んでしまったため
夢の世界でのクラネス王がどこにいるかわからず、
従って双方にとって久しぶりの再会となり、2人は
積もる話に花を咲かせるのだった。そしていよいよ
カーターが未知なるカダスへ赴いて、夕映えの都への
道を開いてくれるよう神々に嘆願するという計画を
打ち明けると、クラネス王は断念するよう警告する。
そしてそもそもその夕映えの都は、カーターの幼少の頃の
記憶にとどまっている情景なのではないかと示唆する。
それというのも、クラネス王もこのセレファイスの都に
憧れて統治するに至ったにもかかわらず、幼少期の自分を
形作ったイングランドに古くからある馴染み深いものに
焦がれ続けているからであった。しかしカーターの
意志は固く、セレファイスの港でインクアノクからの
船の到来を待った。

そして遂にングラネク山に刻まれた神々=大いなるもの
(The Great Ones)の血を引く者たちの乗った船が入港し、
例の顔容を備えた商人や船員が降りていくのだった。
カーターは自分は縞瑪瑙採りでインクアノクの採石場で
働きたいと申し出て、その黒い船に乗り込み再び紺碧の
セレネル海へ出るのだった。航海中、カーターは慎重に
船員や商人たちとの交流を深め、縞瑪瑙の都インクアノク
(onyx city Inganok)や、薄明の地レンとそれにまつわる
不吉な噂、またそこを遮る踏破あたわざる峻険な山脈
(Impassable Peaks)などについて少しずつ聞き出した。

Celephais_3

セレファイスから20日目のこと、前方遥かに花崗岩から
なる巨岩(Jagged Rock)があらわれた。これには名前は
なく、夜に不気味な音が聞こえてくるので近寄る船は
ないという。それから2日後、遥かな東に薄明の雲に
隠れてその頂が見えない灰色の巨大な山脈があらわれ、
間もなく縞瑪瑙の都の球根状の円蓋や、渦巻装飾、
縦溝装飾、唐草装飾の施された様々な尖塔が姿を表し、
中心部の丘には16角形の神殿がそびえ立つインクアノクに
到着した。(どうもイスラムのモスクを彷彿とさせる)

街の道すがらダイラス・リーンで見かけた目のつり
あがった商人に似た人物を目にするが、船の船長に
案内されて中央の大神殿に向かう。この神殿は壁に
囲まれた庭園の中にあり、様々な通りが集まる大きな
円形の広場に位置していた。(これはまるでサルマンが
居していたオルサンク!)その庭園の7つの門は常に
開かれ、庭園には縞瑪瑙でできた噴水、池、水盤がある。
(ゴンドリンを連想するなぁ)
鐘楼から鐘の音が響き渡り、角笛とヴィオルと人の声が
唱和されると覆面と頭巾をまとう神官たちが長い列を
なし、奇妙な湯気をたてる黄金のゴブレットを捧げ持ち、
神殿の7つの扉からあらわれ妙なきどった歩き方で庭園の
門のそばの7つの小屋へ姿を消してゆく。この神官たちが
人間ではないと囁く者もいた。

Kadath_030

さてカーターは一頭のヤクを借りて採石場をまわると
いう名目で北へ出発した。耕作地と低い丸屋根の家屋が
建つウルグ村(Urg)を過ぎると道は狭く登り勾配になり
まわりも岩場が多くなってきた。踏破あたわざる山脈
(Impassable Peaks)の灰色の斜面は不気味に常に右手に
そびえていた。途中で鉱夫たちと野営地で過ごしたが
皆あまり北へ行き過ぎないようにと忠告するのだった。
その後道はいよいよ険しく、暗く、寒く、足元には
人間の足跡も蹄の跡もなく、岩の断片で覆われていた。
するうち、ふいに左手にぽっかりと巨大な空間が現れ、
それこそが神々がその恐るべき力でもぎとった太古の
採石場跡であると悟る。すると突然ヤクが何か恐怖を
感じ、叫ぶと走り出した。追いかけるカーターはすぐに
自分も何かに追いかけられていることを知る。例の
目のつりあがった商人は、恐るべき伝説のシャンタク鳥
(Shantak-bird)と共にすぐにカーターを追い詰めた。

Kadath_032_3

馬頭の、象よりも大きく、羽毛の代わりに鱗の翼を持つ
シャンタク鳥に乗せられて、カーターは凍てついた
空を上昇し、しばらく西へ飛び続けると眼下に荒涼たる
灰色の平原があらわれた。下降するにつれ、石造りの
小さな小屋が点在する村があらわれ、笛の低い音色と
シンバルの不快な打ち鳴らしが聞こえ、弱々しい炎の
周りで何かが舞踏に興じているのが見えてきた。
狂ったように体をねじったり曲げたりし、ゆっくり
ぎこちなく蹄で飛び跳ね、頭には小さな角、体は毛で
覆われ、口が異様に大きく、小さな尾が揺れていた。
これこそダイラス・リーンで見かけた商人であり、
月のヒキガエルもどきの奴隷である人間ではないもの
(almost human)であり、こここそが不吉なレン(Leng)
であり彼らの故郷なのであった。

Kadath_034_4

しかしシャンタク鳥は飛び続け、岩と氷と雪の小暗い
荒野の上を進み、無人の高地へ向かった。沈黙と薄闇と
冷気の只中に忽然と窓のない石造りの建物が、粗雑な
環状列石に取り囲まれてそびえたち、カーターはその
低い迫持作りの戸口へ進まされ、例の商人につつかれ
ながら、中の闇へと足を踏み入れた。
(ここはフロドたちホビット4人がブリー村に向かう
途中で捕まった塚山を思い出します。あるいはモリア!)

Kadath_035

次回はいよいよカダスの謎が明らかになります。

.

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コメント

小説読んでるときは全然思わなかったんですけど、こうして記事を読んでいると本当にトールキンの物語と展開や構成がよく似ているんだなぁと実感します。というか文章が上手すぎ!小説より凄くわかりやすいですw
私が読んだラブクラフト全集6巻も指輪物語も翻訳が結構難しい言葉ばっかりであまり理解出来てなかったのもありますね('A`)
(指輪は映画で補完できたんですがw)

「へび」や「かの人は」でファンになったホータツさんとこうやって小説についてお話ができるなんて、すげー恵まれてんな!と思ったりします♪
高校時代に「水纓なら絶対好きだと思う」と言ってCD貸してくれた友人に今更ながら感謝です!

続き楽しみにしてます♪

またまた嬉し!
そうですね、どちらも日本語訳が悪いというわけではないんだけど、英語を読んで自分で訳してイメージするときの補助として活用するほうがいいかもしれません。
どっちも英語版をおススメします(これはこれで難しいけど、慣れです慣れ^^;)

カダスの原文はもっといろんなミニエピソードがたくさんあって、かなり話をはしょって要約してあります。大変だけど楽しい♪

そうですか、へび かの人 ご愛聴していただいてたのでしたら、なるほど!と共に、今こうしてカダスや指輪で盛り上がれるなんてこれまた奇跡的ですね^^
うん、希少です。でもいるんだな、嬉しいな。

さあカダスまでもうひと頑張り!


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