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2010年4月29日 (木)

忍耐と寛容

「忍耐と寛容は、宇宙艦隊の理念の基本ではないのですか?」
スタートレック・ヴォイジャーのジェインウエイン艦長が
そんなふうに異星人に問われるシーンがある。

私は今まで特に20代は世にいうシンガーソングライターとして
自分の中から生まれたヴィジョンとイメージをもとに
作り出した曲を他人に伝えるという作業をしてきた。
その際にまずバンドのメンバーにそれをいかに伝え、どれだけ
共有できるかというのが重要であったが、音楽という共通の
言語のおかげか、あまりそこで苦労することはなかった。

自分の作品はもちろんのこと、仕事でクライアントからテーマ
条件などを限定・提示されたとしても、自分が作り出したものを
具体化・現実化するうえで必要な他者とのコミュニケーションは
とれていた。自分がゼロから作り出したものに関しては、
すべてコントロールしていたからだ。

しかし今は、友人K氏のアニメ作品に関り、その原作となる
物語や脚本なども共同制作という状況になっており、いわば
自分のものであって自分のものではない作品に深く関っている。

K氏は日本映画界においてVFXやマットペインターとして多大に
関与しており、独特の才能あふれる芸術家であるが、すべてに
おいて「絵画的」な気質があり、物語を全体的な流れとして
表現できないのである。それでも初めて見せられた絵コンテは
強烈なインパクトがあり、言い知れぬ魅力を感じた。
明確なストーリーなしに奇妙奇天烈なキャラクターが登場する。
世界観はすぐに私に伝わったのだ。

だがそれを現実問題として作品化するのは容易ではない。
共通の友人であるI氏を交え、映画化へ向けて企画としての
立ち上げ作業に入り早数ヶ月...。ようやく企画意図やあらすじ
など、物語の骨子ができあがってきた。次は脚本化へ向けて
ストーリーをきちんと整理していく作業である。

ところがこれがK氏にとっては無理な作業で、サブストーリーが
どんどん派生していっこうに物語がまとまらない。要するに、
K氏は登場キャラやシーンごとのイメージはあるものの、
それらの要素を一貫した物語に入れ込んでストーリーを
成立させることができないのだ。

あまりにも話のつじつまが合っていないストーリーがいくつも
派生して、何度投げ出したくなったことか。「企画が通ったら
私は音楽やるからよろしくね」と言って預けてもいいものだが、
なぜか不思議とそのつじつまを合わせるストーリーの展開が
頭に浮かび、そうやってK氏とやりとりしているうちにだんだん
K氏の意図するところが理解できるようになってきた。

こちらが先にある程度の話の流れを作ってそれを絵コンテの
もととなる字コンテのような文章化したもので提示し、そこに
K氏がキャラやシーンの要素を付け加えて自分の意図を示す。
そう、K氏は絵画的な表現しかできないので、コンテ状の会話
しか成立しないのである。絵画的な、枠が決められたシーンの
中で表現していく人なのである。だから話が前後したり、
シーンごとに設定が違っていたりする。こちらがその意図を
汲み取って解読・翻訳し、物語として成立するように話の
つじつまを合わせていく。二度手間どころの作業ではない。
まさに、忍耐と寛容のなせるわざだ。

他人の意志や意図を理解しようとする努力、それを受け入れる
寛容さ、そして作品を完成させようとする根気強さと忍耐。
今私はこれまでに体験したことのない試練に遭遇しているが、
同時に自分のヴィジョンやイメージだけからではとうてい
想像もしなかった思いもよらない展開や相乗効果などの
新たな発見の連続であり、物語を創造する喜びに満ちた
魂の躍動を体験している。

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コメント

ところで、シビラとは、あのアポロンの巫女さんで、ローマについての預言(予言?)書を残した女性にちなんでいるのでしょうか?

スペインのデザイナーであるシビラさんご本人のお名前で、それがそのままブランド名になっています。
詳しくはこちらをどうぞ↓
http://www.sybilla.net/about/index.html

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