シビラ コート物語
紅葉が終わって葉がすっかり落ちた木々はいかにも寒々しく、
空気の冷たさや北風にいよいよ本格的な冬の到来を実感。
さあ、コートの出番!
シビラのコートには物語があります。というか、コートが語る
ストーリーを持っている。それだけ独創的で存在感のある一着と
して仕上がっている...。冬のコーディネイトはコートから決める
ことも少なくありません。シーンと気分で「今日はこのコート!」
と決めるのがまず先。私のお気に入りシビラコートからいくつか
紹介したいと思います。
■05年受注会ボルドーコート
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ちょっと赤茶色っぽくなってしまいましたが、実物は上物のワイン
のようなボルドー色で、少しモコモコした感触の、とても軽くて
暖かい実用的なコートです。さすがに受注会アイテムだけあって、
ひだの入った凝った襟や、微妙に絞られたウエストラインとフレア
シルエット、裾の丸いカッティング等、全体に中世ヨーロッパ的な
雰囲気が個性的な存在感を発揮しています。
袖のファーは付いていなかったのですが、持っていたコートから
取り外し可能だったので、こちらに付けてしまいました。さらに
襟の部分のファーも簡単に装着できるので、普段このコートを
着用するときはセットで使っています。ものすごく暖かいです!
■06年パープル系ハーフコート
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ボルドーも好きなのですが、こういう渋い紫系も好きなんです。
実物はもう少し明るく上品で、一目見て「この色、待ってました」
と飛びつきました。しかもこの上品なAラインのシルエット、
少しだけ広がった微妙なベルスリーブ、合わせ襟気味のスタンド
カラー、そして高めの位置のダブル配列のボタン。これがパンツと
相性が抜群で、パッと見はシンプルなのに、アンゴラとウールの
手触りの良い素材感もあり、着用すると独特で、ちょっと貴族的な
雰囲気が漂います。
コーディネイト例 「ノーブルトラッド」
■06年パープル系ロングコート
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上記と同じ色と素材のロングコートで、さんざん悩んだ末に、結局
一緒に購入しました。この年はコートの当たり年(?)で、受注会
のコートを含めて3着も買ってしまって大変でした;でもこの色も
型もこの年以来出ていないので、やはりどちらも買っておいて
良かった!と後悔はしてません^^; .
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こちらは大きくたっぷりしたスタンドカラーと、センターではなく
やや左のボタン位置、袖の7分あたりで微妙にバルーンになって
いる特徴的な袖、全体の優美かつクールでちょっとミリタリーな
雰囲気のシルエット等々、ハーフコートとはまた全然違った魅力に
あふれています。
■06年受注会アンゴラショートコート
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今でこそ、こういうAラインのスタンドカラーでベルスリーブ
というちょっとレトロな感じのショートコートやジャケットが
巷でもよく見かけるようになりましたが、シビラはいち早く
しかも独特なので、流行はあまり関係ありません。
袖のボリュームはこの素材とシビラ独自の裁断とデザイン力で、
スタンドカラーのカーブやウエストの位置、着丈の長さと
フレア具合など、すべてが絶妙のバランスで仕上げられています。
大柄のタータンチェックも、普通なら敬遠する私でしたが、
黒いチェック部分がアンゴラ素材で少し立体的にふわっとしていて、
それが独特のパターンを形成しており、高級感があります。
とても軽くて手触りも着心地も良くて暖かいです。
意外にもジーンズなどと合わせてカジュアルにも着こなせます。
コーディネイト例 「レトロモダン」
■08年受注会アルパカショートコート
この大胆で贅沢なボリュームたっぷりのベルスリーブ!
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そしてバストから下の大きなダーツというかプリーツとフレア、
全体がまるでボレロかマントのような思い切ったデザインは、
まさに受注会ならでわの商品です。
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見えないボタンまでとても凝っています。
そしてこのお色ですが、最初は「え~ピンク?」と思ったのですが
同じ受注会のスカートと合わせたら相性バッチリで、
自分ではピンクなんて絶対無理と思っていたのですが、
このアルパカ素材のせいもあり、意外にも気に入ってしまいました。
コーディネイト例 ロマンティックアンティーク
■07年頃スプリングコート
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こちらはライナー付きのスプリングコートで、春先だけでなく、
12月の小春日和にも活躍します。少しグレーがかったベージュと
白の中間のような上品なお色で、ドレスのようにたっぷりとした
フレアが贅沢です。襟の形も特徴的ですが、袖もゆったりした
バルーンシルエットになっています。
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着用すると見えないのですが、ボタンも凝っています。
11月に紹介した今年の受注会ダウンコート「雪の女王」とツイード
コートワンピはこれから着るのが楽しみです。
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