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2009年9月23日 (水)

物語の黄金率

ゆっくりゆっくり進行中の自主短編アニメ企画、原作・監督・映像関係
全部担当のK氏が多忙の中、やっと絵コンテ状態ながらラストまでの
映像を送ってきた。冒頭の30秒くらいはCGなども含む完成イメージに
近い仕上がりで、「おお!」とかなり期待が膨らむオープニングなの
だが、その後はスケッチ的な絵コンテによる紙芝居状態が続き、
基本的に台詞無しなので、ほとんどストーリーなど意味不明であるが
ともかくインパクトは凄い。 あのラフな絵コンテ状態なのに、やたら
印象に残る。 しかも後からじわじわと強力に。
見終わってからあの強烈な世界に囚われてしまっている事に気づく。
(ちゃんと完成したらどーなってしまうことか...!)
彼独特の世界観が確立されている証拠だ。

彼なりのイメージの音楽と効果音もついているのだが、そのメイン
テーマとなっているのが、なんと私の「Ring of life」なのだ。
私としては「なんでこの曲がここに?!」というシーンで随所に使われて
おり、エンディングでは最初から最後までベタで使われている。
彼としては「16 years later」にかなり影響を受けて、特に「Ring of
life」によってこれまで眠っていた自分の何かが目覚めたので、ぜひ
この曲を全面的に使いたいという。

しかし私としては、この段階では今回の物語の全体像がまだ全然
つかめていなくて、曲もしっくり合うとは思えなかったので、まずは
物語のストーリーを明確にして、全体像をきちんと把握し、脚本・構成
を整理してからトータルで音楽を考えようと主張。

まあトールキンしかりだけど、今までシェークスピアを始め、日本の
古典や現代の安いCSドラマまでいろいろ音楽監督をやってきたし、
また作詞作曲編曲から、ライブ時に舞台構成もやってきたので、
最初から役割が決まっているお仕事とは勝手が違う自主制作のツボ
が自然と身についてしまったようだ。

それでよくよく聞いてみると、本人もストーリーをよくわかってない
ようで、どうやら要するに私の曲をガイドとして何か自分の中にあった
ある世界から引き出した断片を並べてみた、という状況らしい。

フレーズとかメロディーの一部だけでてきたんだけど、曲を作るまで
には至っていない、という状況に似ている。

この状況で「ここはこういう音楽をつけたい」とか「このシーンは
こうしたい」とかあれこれ言ってても、基礎工事ができてない高層
建築みたいになるだけで、後でつじつまが合わなかったり、
映像的価値だけすなわちすぐ飽きてしまうものになったり、偏った、
あるいは完成度の高くない作品にしかならない。
しかも相当の労力を費やして。

だから、その断片的な要素から全体像をきちんと把握して、提示する
ことこそある意味「創作」にあたるかもしれない。
部分は全体をあらわすから、完成形もきっとある。
ただ、正しい順番で組み立てないと作品として成立しないし、
ただの断片の寄せ集めで終わってしまう。
作りかけのパズルみたいに。
それをいかに作品としてまとめあげるか、そこがプロの仕事だと思う。

私も曲や詩を作り始めた頃よく苦労してた。
サビや出だしのワンフレーズだけすごくいいのができて、
そこから全部作っていくにあたって、この曲は何が言いたいのか、
何をテーマにした曲なのか、「曲に尋ねる」ようにしていた。
このサビが生かされるAメロはどんな出だし?Bメロはどんな展開?
曲全体はどんな流れでどんな印象で雰囲気?
そうすると曲が答えてくれるかのように、Aメロがふと浮かんできたり
曲の構成も急に思いついたりして、全体像を把握し、組み立てること
ができた。

そこで、まずもらった映像の「ここならなんとなくイメージがわかる」
というシーンに思い当たる音楽を自分なりにあてていき、どうも
しっくりこないシーンや、K氏解説のストーリーのつじつまが合わない
部分などを先述のように「どう登場させたらこのキャラは効果的?」
とか「物語のピークはどこ?」等、この物語の全体像と「コンタクト」
していかにそれを具現化したらいいかを尋ねた結果、ご神託のように
物語自体が答えてくれる感じ(このやりとり「物語あるいは作品との
対話」はこれまでの作曲や作詩の作業で 徐々に身についていって、
今では集中すればだいぶすんなりできるようになった。こんなふうに
役立つとは... )で、不思議といろいろな問題点が解決されていった。
それを私なりの解釈としてK氏と話していくうちに、自然とストーリー
ができていったのだ。

そしてまた重要なのは、世界観の確立されたもの、背景のしっかり
したものは断片であっても全体を示す力がそれ自体に宿っている
ということ。
K氏が私の曲をガイドとして絵コンテの断片であってもそれを実際に
作り出しだこと自体に意味があり、その断片に全体を示す力が
宿っていたからこそ私もその全体の物語と対話でき、ストーリーを
導き出すことができたと言えよう。

これから作品として完成度を上げる過程で割愛する部分(音楽含め)
も出てくるが、これは曲や詩を作るときにも同様で、
その割愛した部分も最終的には重要なエキスとして作品に吸収
昇華され生かされる。

昨日ついに一番ネックとなっていたラストが見えた。それは冒頭の
シーンともつながりがあって、さらにK氏の押す「Ring of life」にも
しっくりくるようなエンディングになった。自分でも意外だったし、
わりと王道な感じだったので、K氏はどう受け取るかな...? と、反応は
まさにそれ!という感じで一発OKだった。そういうことだったんだね。
という感じで。

思えば名作のストーリー自体は皆わりとシンプルで王道だ。
物語にも黄金率があるのだと思う。(起承転結とかいうことじゃなく)
シンプルなストーリーでも、脚本や演出、特殊効果等々でいくらでも
表現のバリエーションと可能性がある。
っていうか、そこが腕の見せ所だし、個性の出るところだし、
プロとアマチュアの分かれ道だと思う。

もちろんストーリーに仕掛けを組み込むのもありだけど、やはり
最初にきちんとした設定なりシンプルなストーリーあっての話だ。

それにしても何をここまで足つっこんでやってるのだろう。とか思う。
なんで私がストーリー整理してんの?(^o^;
でもまあ、自主でなきゃここまでつっこめない。
仕事だと「そりゃおかしいでしょ。こーすりゃいいのに。」って
思っても、関っている人が多すぎて話がややこしくなるだけだし、
音楽監督っていうポジションだからしょせん余計なお世話だし、
波風立てたくないし。 ぐっとこらえてきた。

でも世に残る名作はやっぱり皆かなり入れ込んで作ってると思う。
やはり情熱の問題だよね。創作への。

しかしこりゃあ完成まで相当時間かかるなあ...coldsweats01.

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